京都大学・芦生トロッコ(研究林入林について)

京都大学・芦生トロッコを訪問される方に

 京都大学芦生演習林は京都府南丹市美山町芦生に研究林事務所があります、近年までは福井県側や滋賀県側からも入山できたそうですが、現在はこの研究林事務所からの入山しか認められておりません。

 この京都大学芦生演習林までの交通手段は公共交通機関でのアプローチが少々困難なために主に自家用車や二輪車でのアプローチになりますが、京都大学芦生演習林の敷地内には一般向けの駐車場が無いので、芦生の里にある公民館の敷地にある駐車場を利用することになります。

 京都大学芦生演習林に入る約100m手前に上の写真のような駐車場が左手に見えてきます、この駐車場が書籍やインターネットで紹介されている青少年休暇村の駐車場で美山町芦生公民館の敷地内のようで無料で駐車出来ます。 左手前の建物奥にはトイレも整備されていますので、入山するとトイレが無いので出発前にこのトイレで用を足しておくことをお勧めします。

 

 駐車場内には写真のような看板とカンパ箱が設置されていますので、京都大学芦生演習林に行くのに使用させて頂くので各自多少の協力をお願いしたいものです、斯く言う私は一番大きなコインを一枚投函させて頂きました。

 

 京都大学芦生演習林(研究林)の入り口です。 この入り口の右側には研究林敷地内の案内図や入山の心得を書いた看板、仮入林受付所のボックスがあります。

 

 この研究林では毎年数名の行方不明者や死者が出ているので単独での入山(入林)は禁止されています、またこの地域は自然の野生動物も多く生息していて、ツキノワグマやニホンカモシカなどと出会う可能性もありますので、十分必要資材を装備しておくことが大切です。 もちろん、自然林に入林するのですからこの芦生以外は食料品や飲み物も手に入りませんので自分で入林前に購入して持参しなければなりません。

 

 芦生研究林内の敷地案内図が掲示されています、各コースには区間ごとの距離数(km表示)と所要時間が表示されていますので、工程を考えるのに役に立つと思います。

 

 研究林内のトロッコ軌道がある場所と、廃線になった場所を拡大して表示してみました。 写真左上の赤い文字で現在位置と表示されている場所から写真中央の灰野附近までは現在も時折使用されているようですが、灰野から先、カヅラ作業所までは一部橋梁が朽ち果てたりしていて歩行もままなりません、また、コヨモギ作業所跡の手前のV字に曲がるところの橋脚は無残な状態で、歩行者のための架設橋梁も落ちていました。

 

 京都大学芦生研究林に入る場合、平日は研究林事務所で入林手続きをしてから立ち入る事になるのですが、日曜、祝祭日、土曜日などは事務所が閉まっているので、この写真に写っている仮入林受付所に入林の手続き書類を入れて入林します、入林の届出用紙はインターネットでhttp://fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/asiu/sinsei2.pdfをダウンロード(PDF形式ですのでAdobe Readerが必要になります。)して印刷後必要事項を記入して当日、仮入林受付所に置いて入林します。

 どうしても届出用紙が手に入らなかった場合は、この仮入林受付所の中に大学ノートが設置されていますので、入林日や入林者の名前、住所、連絡先、コースなどを記入してから入林します。

 何度も書きますが、この研究林内で毎年数名の方が行方不明や事故などにあっており、死者も出ていますので、必ず入林手続きと安全対策(ヘルメットやカウベル、ザイル、雨具、非常食、防寒具、懐中電灯、笛など)を行ってから入林してください。