ランプ小屋(危険物倉庫)

1、JR奈良線稲荷駅(京都府京都市伏見区深草稲荷御前町)

 旧東海道本線の稲荷駅として明治13年に開通しましたが、この開通時に立てられたランプ小屋で旧東海道本線の建物で唯一残った建物であり、国鉄最古の建物であると言えます。

 このランプ小屋の特徴は側壁が長手積みと小口積みが交互に組み合わされているオランダ積みで建てられている事と、窓上のレンガが異形レンガで装飾がなされていることです。

 

 2、JR関西本線加茂駅(京都府木津川市加茂町駅西)

 関西鉄道株式会社の本線として明治30年頃加茂駅として開設されました。関西鉄道時代の建物だと思われます。

 

  このランプ小屋の特徴は側壁が長手積みと小口積みが交互に組み合わされているオランダ積みで建てられている事と、入り口や窓上アーチ上になっており焼き過ぎレンガで装飾がなされていることです。

 

3、JR東海道本線原駅(静岡県沼津市原)

  旧東海道本線の原駅として明治33年に開通しましたが、この開通時に立てられたランプ小屋であると言えます。

  このランプ小屋の特徴は側壁がフランス積みと言われる積み方で建てられている事で、フランス積みで建てられたランプ小屋はあまり例が無く、書籍によると現存しているフランス積みのランプ小屋はここを含めて2箇所だけだそうです。

 

4、JR御殿場線裾野駅(静岡県裾野市平松町)

 旧東海道本線の佐野駅として明治22年に開通しましたが、この開通時に立てられたランプ小屋のようです。

 このランプ小屋は切石で作られています、御影石ではなくこの地域の火山岩のようです。

   

5、旧讃岐線、現・JR予讃線伊予西条駅(愛媛県西条市大町

  旧讃岐線の伊予西条駅として大正10年に延伸開業しましたが、この延伸開業時に立てられたランプ小屋であると言えます。

 

  この小屋もレンガで作られています、今もあるのかどうか?                  2007.3.27撮影

 

6、旧北陸支線、敦賀港線旧・金ヶ崎駅(福井県敦賀市金ヶ崎町)

  旧北陸支線の敦賀港線、旧・金ヶ崎駅として明治15年に開業しましたが、この開業時に立てられたランプ小屋であると言えます。

オランダ積みで組み上げられたレンガ作りのランプ小屋です。