廃線跡を歩いたり、昔から走っている線路の横を歩くと鉄道構造物が目に止まります、そこで、鉄道構造物の見方、調べ方をまとめてみました。
トンネルの坑門(入り口)やアーチ橋の見方。
一番大きな構造物と言えば山をくり貫いて作られたトンネルですね、そこで、トンネルの入り口の観察の仕方をまとめてみましょう。
下の図1はトンネルや線路の下を走る道路や小川の上に掛かっているアーチ橋(まんぽ)にも共通して使われているデザインの名前や部分の名前、レンガの積み方の名前を紹介しています。
図1
図1 に示した名称を説明してゆきます。
トンネルやアーチ橋を語るにはトンネルの断面を調べることによって、トンネルの施工法がある程度推定することが可能です、なぜならトンネルの断面は、トンネルの施工法にほぼ対応しているからです。
そこで、断面の名称から説明してゆきましょう。
1) スプリングライン・・・上部の半円部と下半分の境目。
2) アーチ部・・・上部の半円部。
3) 側壁(そくへき)・・・断面のスプリングラインより下側。
4) 覆工(ふくこう)・・・トンネル断面の内側の覆い。
5) 迫持(せりもち)・・・石や煉瓦(れんが)を弧状に積んでせり合わせ、荷重を支える構造。
6) 迫石(せりいし)・・・アーチや側壁の周囲に詰まれる石やレンガの事。
7) 迫受石(せりうけいし)・・・スプリングラインに位置してアーチを支える台座石。
8) 隅石(すみいし)・・・橋台や橋脚を河川や交通の衝撃など外圧から守るために設置された大きい石。
9) 要石(かなめいし)・・・アーチ部の中心に位置する大き目の石、竣工年等が刻み込まれる場合がある。
10) インバート・・・トンネルなどの底部、通常は土や道床に隠れて見れない。
11)スキューバック・・・
12) スパンドレル・・・アーチの左右上部の三角小間の事。
13)壁柱・控え壁・・・坑門の両側に建つ柱状の物、坑門の前傾を支える役割を期待された物や装飾的な物もある。
14)翼壁(よくへき)・・・
15)笠石(かさいし)・・・
16)帯石(おびいし)・・・
17)高欄(こうらん)・・・
18)パラペット・・・
19)扁額(へんがく)・・・